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Mの法則と、Mの法則を知るための重要な用語についてご説明します。 |
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競馬予想家、今井雅宏氏が発見した競走馬の法則。
人間により人為的に管理されたサラブレッドは、病的なストレスを常に抱えている。病を抱えたサラブレッドが先頭で走り抜くためには、新鮮な気持ちを持っていなければならない。ではどのような状況で、馬はストレスを打破できる新鮮な心身状態になりうるのか? このことを、動的なダイナミズムの中で捉えたのがMの法則である。Mは、横軸(メンバー間のストレス、その異端性)、時間軸(競走馬のリズム、ショック療法)、中心点(馬の構造分析、M3)からなり、馬の絶対能力ではなく、関係性から馬券の本質に迫る理論なのである。
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S
(闘争心) |
M3タイプの一つで、闘争心を持つ馬を表す。集中して他馬との相関関係で走ろうとする性質を持つ。このタイプの馬はレース間隔を詰めたり、馬体重を絞ったり、多頭数、内枠、芝からダート、強い相手との競馬などが得意。 |
C
(集中力) |
M3タイプのひとつで集中力を持つ馬につく。集中して多馬との相手関係の中で走ろうとする性質。レース間隔を詰めたり、馬体重を絞ったり、内枠、強い相手との競馬など、摩擦の多い状況を得意とする。 |
L
(淡泊さ) |
M3タイプの一つで、淡泊さを持つ馬を表す。自分のペースで淡々と走ろうとするタイプの馬で、延長や少頭数、広いコース、外枠、弱い相手との競馬が有効的。 |
M
(まとまり系) |
M3タイプがひとつのタイプに偏らず、全体的にまとまっている馬をいう。ゆえに大きな特徴がなくどんな条件でも適当にこなせてしまう |
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その馬の気の良さを決める。つまり量が多いと延長に対応したり、惨敗から平気で巻き返したり、間隔を開けても好走できたりする。主にL系が持つ性質で、量のないL系は本当に弱い馬になるので注意だ。また体力とは違う。体力は文字通り体力で、量は苦しい状況を走り抜くというような効果は与えない。 |
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根幹距離とはマイル(1600m)を中心とした、400mの倍数で構成される1200m、1600m、2000mなどのことをいう。桜花賞やスプリンターズS、天皇賞など日本のチャンピオンシップのほとんどが、この根幹距離で行われる。 |
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1000m、1400m、1800m、2200mなど400mの倍数ではない距離=根幹距離以外の距離のこと。根幹距離とは呼吸の仕方が異なる。。精神力の弱い馬は非根幹距離の方が合う。また体力不足を誤魔化せる距離でもある。中でも1400mが一番軽いコース。 |
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月刊誌「競馬王」に連載されているコーナー。競走馬の心身構造を日本で初めて数値化することに成功した、歴史的快挙を成し遂げた恐ろしいコーナー。
こちらで使われている言葉や指数は下記の通り。 |
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グローバル
リズム |
生涯におけるあらゆることを包括した(グローバル)リズム。度重なる競走の連続の記憶に「生命の記憶」を重ね合わせたもの。現在、競馬王で連載中の「ウマゲノム計画」において研究を進めている。 |
変わり身指数 |
惨敗から巻き返せるかどうかを示した指数。前走と今走の間隔が30日以内で、かつ前走1.3秒以上勝ち馬から離された8着以下に敗れた馬」を中心にデータを作成。50が平均。末尾につくSは1回きりの惨敗後、Lなら連続凡走後でも狙えるという意味。 |
重賞変わり身指数 |
重賞レースにおいて惨敗から巻き返せるかどうかを示した指数。間に他のレースが挟まれていても、前回の重賞レースを前走と見なす。50が平均。後ろにつくSやLはそれぞれ、短期、長期を意味する。 |
継続指数 |
好走期をどれほど続けられるかを示した指数。指数の後ろにつくSやLはそれぞれ、短期、長期を意味する。50が平均。数が大きいほど能力が高い。 |
リフレッシュ
指数 |
レース間隔を開けたリフレッシュ時の対応力を表した指数。1カ月以上間隔を開けた馬の、主に単勝、複勝回収率を中心に作られている。疲労が蓄積しやすい馬の数字が高い傾向にある。指数の後ろにつくSやLはそれぞれ、短期休養、長期休養を意味する。 |
蓄積疲労
指数 |
サラブレッドの疲労耐久力で、「過去4走を88日以内に走り、今回が連闘の馬」などのデータを中心に作成。50が平均。数値が大きいほど耐久力が高い。 |
ストレス耐久
指数 |
過去4走を100日以内に走って、かつ前走が0.0秒差接戦の馬」などのデータを中心に作成。50が平均。数値大きいほど、耐久力が高いことを示す。 |
均衡打破指数 |
均衡状態から切り抜ける能力。50が平均。数値が大きいほどその能力が高いことを示す。 |
揉まれ指数 |
多頭数内枠での揉まれ強さや、外枠との回収率の比などで作られた指数。50が平均で、それを上回ると揉まれ強くなる。但し今作にはないので、気になる方は前作を参照のこと。 |
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接戦後や、自分と同路線の馬が多くいるレースに出走するときに溜まりやすい。人間同様、競走馬もストレスが溜まれば体調もよくなく、走れなくなる。どころか、サラブレッドは慢性的に胃潰瘍とまでいわれるほど、ストレスを感じやすい。 |
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走れない人気馬がいるときに、他の勝つ可能性のある馬の単勝を何点か、絨毯爆撃のように買う戦法。筆者は馬連、ワイドは1点、単勝は複数買いを薦めている。 |
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11頭程度までの頭数の少ないレースのこと。M3タイプのL系(淡泊さ)が好む。各馬の性質を示すオプションにもあげられ、表記は「少」。 |
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11〜14頭程度の、少頭数でも多頭数でもない頭数のレースをいう。こういう頭数にだけ強いタイプの競走馬に付くオプションが「中」。 |
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15頭程度以上の頭数の多いレースのこという。M3タイプのC系(集中力)が好む。各馬の性質を示すオプションにもあげられ、表記は「多」。 |
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馬に前走とは違う種類の刺激(距離変更や位置取り、馬場替わりなど)を与えて、ストレス状態から解き放ち、激走させるもの。ただ劇薬なので、失敗すると逆効果で惨敗する。その馬のタイプにあったショックが必要なので、きっちりと見極めたい。主なショックは下記の通り。 |
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位置取りショック |
道中の位置取りを変えることで馬に刺激を与える。前走先行から今回差し、あるいはその逆や、前走逃げられなかった逃げ馬などのことをいう。 |
逃げられなかった逃げ馬 |
本質的な逃げ馬が、何らかの理由で前走逃げられなかったときのこと。位置取りショックも掛けられるので、非常に破壊的なショック療法。2000mが一番決まりやすい。 |
距離変更ショック |
前走より長い距離を走るのが延長、短い距離を走るのが短縮。この2つを総称して距離変更ショックと呼ぶ。 |
バウンド式 |
2走前に今回と似たような条件を走らせ、馬に今回のショックに対し、慣れと安心感を与えるのを狙いとしている。例えば、1200mに短縮ショックで向かわせたとする。そのときに予め1200mを経験させておくというものだ。つまり1200m→1400m→1200mのようなローテーションをいう。 |
短縮ショッカー |
短縮Sとも。前走で今回より長い距離を走っている。今回距離以下の距離で連対歴あり。前走3角5番手以内かつ、7カ月以内に、今回芝なら芝を、ダートならダートを走っている。これらの条件を満たしたとき、短縮ショッカーと名付けられる。99年重賞馬連回収率600%を超を叩き出している。 |
短縮ショッカー2 |
短縮S2とも。前走で今回より長い距離を走っている。今回距離以下の距離で連対歴あり。2走前3角5番手以内かつ、7カ月以内に、今回芝なら芝を、ダートならダートを走っている。これらの条件を満たしたとき、短縮S2と名付けられる。 |
短縮ショッカーリミテッド |
短縮SLとも。短縮ショッカーかつ、短縮S2の条件どちらも満たしている馬をいう。ただでさえ厳選されたショッカー馬なのにもかかわらず、更に絞られれば、その破壊力は恐ろしいものになる。 |
延長ライダー |
前走で今回より短い距離を3角7番手以降ではしり、2走前に更に前走より長い距離を3角5番手以内で競馬をし、前走距離より今回距離の方が実績があり、今回芝なら芝を、」ダートならダートの経験が7カ月以内にあること。以上を満たしたとき、その馬は延長ライダーと名付けられる。
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同距離ボンバー |
前走今回と同じ距離で3角5番手以内かつ、2走前に今回より長い距離で3角5番手以降で競馬をし、2走前の距離よりも今回の距離実績がよく、今回芝なら芝を、ダートならダートを走っている馬をいう。 |
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