データ分析コーナーの使い方②

馬体重、想定オッズ、血統について

 

(馬体重、想定オッズ、血統について参考になる記載が多かったので、エプソムC週の重賞データ分析の前半部分を抽出して記載しました。特に馬体重については、前回記載のあった話の続きになっているので分かりやすいと思います。Mの考え方の参考にして下さい)。

 

編:先週は勝負レース、美味しい配当の本命が3頭勝って馬単的中で、ガツンと儲かりましたよね〜。日曜の鶴橋特別は、本命が勝って単勝1850円、馬単万馬券もズバリ3点目で当たりましたし、3連複も3点目的中でした。重賞も鳴尾記念は馬単1点目的中で、3着馬は66点の中で一番人気が無かったので、1位-2位-6位決着ですから、一応3連複3万馬券も6点目での的中ですよ(笑)。携帯サイトではしっかり順番に載ってると思いますので買った人も多かったんじゃないですか。

今:なんであんなにプランスペスカ、人気無かったんだろうね。想定オッズが44倍で当日は単勝252倍だったから、ああなると66点でも買った方が良い。馬体重が一番当日は大事だけど、想定オッズもそれより人気なければそれだけ期待値は倍増するからね。この場合は6倍近く期待値が上がったわけだし。コメントした通りに前に行く位置取りショックをちゃんと騎手が仕掛けたから来たんだけど、もしやらなかったら、3着はなかった。鶴橋特別の本命も想定が6.8倍で予想してるのに、何故か18.5倍もついて、3倍近い差があったからね〜。単純に僕の思ったより3倍期待値が高いわけだから、それだけで馬場とか馬体重とか関係なく勝負だよ、ガツンとね。しかも、「少し増えて欲しい」で4キロ増なんて、ここのところ滅多にないほどの美味しい馬体重だから(笑)。馬単万馬券にガツンと勝負で、全くノーブロブレムだよ。馬場も、想定通り少し湿った馬場だったし。

編:まさにいつも言ってる、当日の馬場、馬体重、想定オッズが揃ったレースで勝負しろっていう、典型的なレースだったですね〜。人気薄にビビってる場合じゃなかったかなぁ(笑)。

今:逆に安田記念は絞れたのは良かったけど、新馬のときと同じ最低馬体重までなってて、パドックもかなりガレて、硬くなってた。遠征帰りの反動があったのはリアルスティールの方だったね、読めなかったよ・・・。直前の調教が強いのが気にはなったけど、太目だからじゃなくて、筋肉戻らないから追ったんだったのか。ロゴタイプがスローで4年ぶりに逃げの位置取りショックなんていう、究極のショックを掛けてくると思わなかったから、何れにせよ当たらないから諦めもつくけど。少頭数は展開が読めないし、ステップ的な生命力も少頭数のスローなら必要ないという、典型的なレースだったね。それと先週は、準勝負にいくつか血統的に面白いレースがあったよ。

編:どのレースでしたか?

今:まず土曜の阪神3Rが面白かった。

編:馬単の50倍が2点目で当たったレースですね。

今:本当は3着馬が2着に来てくれた方が、馬単300倍が当たった良かったんだけど(笑)。勝ったヤマイチファミリーが最近増えてきたエンパイアメーカー産駒だった。解説したことが少なかったけど、これまでの産駒を分析すると揉まれ弱い非C系でだいたい大丈夫だろう。それで外枠引いたんで、「揉まれずスムーズなら」みたいなコメントしたら、逃げまでしてくれたからそのまま勝った。このレースで3着だったのがワークフォース産駒の12番人気イイナヅケ。

編:そういえば、買い目の1頭に入れてましたね〜。

今:うん、これもエンパイアメーカーと同じ揉まれたくない非C系だというのが、ここのところの分析でだいたい分かってきた。これも外枠からスムーズだったんで突っ込んできた。1400mらしいレースだったよ。あと日曜の東京4Rも面白かった。

編:馬連の1840円を1点目で当てたレースですね。

今:これもワークフォース産駒だろう?2着が。

編:本当だ。

今:休み明けでリフレッシュして、東京。たぶん湿ってばらける馬場状態。ということで揉まれたくない非C系にピッタリ。もう1頭がアスコットチャンプ。競走中止のダメージが読みにくいんだけど、これはハービンジャー産駒で典型的なL系ね。揉まれ弱くて、リフレッシュすると走る体力タイプ。今回は間隔開いて中山から東京で揉まれにくく、渋ってばらける馬場だから余計に揉まれにくい。中止や取消後ってのは、ちゃんと走らなかったぶんだけ疲れがなくて、逆に良い休養、リフレッシュになる場合と、単純に後遺症が残って走れない場合がある。どっちかにはっきり転びやすいんだけど、こればっかりは症状がどうか、厩舎が無理をさせずに完全に緩めたかどうかによるから。軽く緩める分にはむしろ良いんだけどね。そこがギャンブルにはなっちゃうけど。この2レースは、両方、揉まれたくない非C系が来た。この走り方のパターンについては、今号の競馬王で原稿書いたから見て、参考にしてくれれば良いんじゃないかな。

編:ワークフォース産駒とかエンパイアメーカー産駒の話はこれまで少なかったので、参考になりますね。

今:今後はこのコーナーでも、血統の話を久しぶりにいろいろしようかと思っているよ。

編:そうですか!となると、いよいよですかね〜。

今:どうかなぁ。あともう一つ、これは前に話した馬体重のことで面白いレースがあったよ。日曜東京の6Rだね。

編:本命が勝って、馬単5460円が当たってますね。

今:その勝った馬だけど。

編:ブレイジングサンですね(笑)。覚えてますよ、休み明けで本命にして、プラス48キロでも来ちゃった衝撃の馬ですから。

今:うん、そうだね。休み明けは物理的に太いということより、精神的にリフレッシュしてることが大事なので、減るくらいなら48キロでも増えていた方が良いってことだった。明らかに物理的には、パドックでも太かったからね。で、そういう太い状態だったのに、リフレッシュ効果が大きすぎて無理矢理走ったから、次走はストレスがきつくなった。休み明けのときは単勝10倍だったのに、太目でも走ったからとかいう理由で一気に単勝2.8倍の1番人気に祭り上げられたんだけどね。もちろん、ここでは前走の本命から一気に5番手評価に下げて、実際4着に敗れた。太目は6キロ絞れてきたけど、そんなのどうってことない。6キロ絞れようが、太いのには何ら変わらないからね(笑)。で、次のレースだよ。

編:今度は凡走してストレスが薄れて、2走前に10ヶ月ぶりのレースで本命にしたくらいの馬だから、本命にすると思いましたが、対抗でした。

今:本当はもっと評価を下げたかったけど、他に良い馬もいなかったんだ。あれだけの激走が、1回凡走したくらいでリフレッシュするかってのは微妙だからね。対抗でも、ちょっとこの人気馬が消えてもおかしくないかなって思って、敢えて予想に選んだレースでもあったんだ。それで結局、凡走してくれたことで、人気薄が2着にきて馬単44倍を当てたんだよ。で、迎えたのが今回になる。

編:いよいよ、3走ぶりにまた本命にしましたね〜。

今:本当は、まだストレスが抜けきらないリスク、というか硬さが抜けないリスクがあったんで悩んだけど。あれだけ太目の休み明けで走るくらいだから、パワー系で、集中力はほとんどないだろう。となると、揉まれたくないタイプというのが想像つく。で、今回は外枠の東京で、1200mからの延長。前走は後方だったけど、今回は楽に前に行けるはずで、外枠の東京だから揉まれることもない。なら、もし疲労が完全に抜けきれなくても、前に行く位置取りショックさえ掛ければ、集中力の無いタイプにはおあつらえ向きで、勝っちゃうだろうと思って本命にしたんだ。レースは理想の逃げの位置取りショックではなかったけど、揉まれずに前に行く位置取りショックを予定通りしっかり掛けてくれたから、そのまま勝った。このレースには、馬体重理論と、そこから導き出されるタイプ、そしてストレスの抜け具合。そんなものがいろいろ詰まっていて面白かったよ。何れにせよ、この馬は4走とも美味しい思いをさせて貰った、良い馬だったね(笑)。

編:なるほど、馬体重とタイプは確かにリンクして面白いですね〜。

 

編:さて、今週は昨年8番人気のシャトーブランシュを3番手に挙げて縦目の6点目で当てたマーメイドSでもよいかと思いましたが、やっぱりエプソムCを見て貰おうかと。昨年のエプソムCと言えば、4番人気のディサイファ本命で、前残り競馬を外の差しに回って3着になっちゃって、3連複の的中止まりになった因縁のレースですよ。

今:確かにあれはなかった。

編:今井さんがレース後、普通に乗ってれば楽勝だったと珍しくかなり悔しがってましたからね。だいたいあのくらい確信もって悔しがるときは次走走りますから、結局5番人気で札幌記念勝って、一気にエプソムCを契機にディサイファが波に乗っていきました。

今:もう、あれから一年経つんだ。懐かしいよね。

編:ということでその昨年ですが、勝ったのは都大路Sからのエイシンヒカリでした。

今:前走OP特別の1600mを連対した馬は休み明けを除くと、8頭中2頭が3着以内。2番人気以内の2頭が飛んだように、ストレスがあるから安定感は無いよ。

編:ただ、連対馬は登録がないですね〜。35着馬はどうですか?

今:35着馬は9頭中3頭が3着以内。2番人気以内の2頭が消えているから、信頼は出来ないけど、ストレスが薄いぶんだけ、期待値は高い。来た3頭は前走33番手と、10番手だった馬。本番でも先行した2頭と、14番手から追い込んだ2頭だった。それほどフィットしたステップでもないから、やっぱり極端な脚質の馬が嵌まる形待ちになりやすいね。あと、来た3頭中2頭は重と不良の年。道悪の年の出走は2頭しかいないで2頭とも来てるから、重い馬場とか特殊馬場になると怖いパターンだ。

編:2着のサトノアラジンは1800mOP特別勝ち馬でした。

今:1800mOP特別連対馬は13頭中6頭が3着以内。同距離のOP特別を連対した馬がこれだけ成績が安定しているということは、レース質そのものがかなり軽いことを意味している。高速馬場で広いコースの非根幹距離Gだからね。レース摩擦はあまり大きくはない。とは言え、同距離ストレスがあるだけに鮮度があった方が良く、来た6頭中2頭の2走前は準OP。あと2走前が休み明けだった馬が1頭と、前走そのものが休み明けだった馬が1頭。普通に使われていてOPを2走前に走っていた馬は、2頭しか来ていない。その2頭は2走前にOP特別で連対。弱い相手でも勢いがあるか、あるいは鮮度のある馬がベターだね。ちなみに2走前に連を外したいた馬は、9頭中2頭しか来てなくて、その2頭は休み明けだった。つまり近2走を普通に使われて、2走前に連対していない馬は6頭全て消えている。前走の位置取りに関しては逃げていた馬が3頭来ていて、差していた馬も3頭。前走逃げでなくて先行していた馬は6頭全て消えた。位置取り系のデータでしかもサンプル数が少ないのでなんともだけど、差していた馬の方が安定感があって、先行好位組なら、逃げてS質が活性化されていた方が面白いという感じのデータだね。

編:3着のディサイファは中日新聞杯からでした。ほぼ90日開いているので、ぎりぎり休み明けというくくりで見ますか?今年中日新聞杯からの登録はありませんし。

今:なるほど。休み明けは50頭中7頭が3着以内。特に休み明けがマイナスになるというデータでもないかな。来た7頭中5頭が310番手か11番手だったので、中団やや後ろ寄りの差し馬が安定感あるね。あんまり後ろ過ぎても間に合ってないし、先行馬も逃げ馬が1頭来てるだけで、あとは全滅している。逃げ馬というのは説明するまでもないけど、展開が嵌まっちゃえばどんな馬でも来ちゃうからね。

編:安田記念がまさにそうでしたしね〜。

今:特にM的に言えば、前走逃げなかった逃げの位置取りショックと、休み明けで気分良く逃げる形は鮮度が高いので、好走確率はグンと上がる。あと、逃げて残った年は稍重だったから。特殊馬場なら余計にそうなりやすい。それと休み明けにしては極端なL系っていうのはそんなに良くない。来てもディープインパクト産駒くらいの、量的比重くくらいまでかな。今回みたいなね。ディサイファはディープインパクト産駒としては比較的C要素も強い馬だし。

 

編:14年はそのディサイファが来ました。先程見た、1800mOP特別連対馬ですね。2走前が休み明けではないOPだったという珍しいパターンですね。確かに2走前も連対して勢いのあるタイプでしたが。

今:2走前も休み明けでないと言っても、3月のレースでかなり開いていて、3走前も1月のレースで、2ヶ月おきという形で鮮度は保っていた。5走前まで準OPだったし。トータル的な中長期鮮度はあったよ。

編:2着は4番人気マイネルラクリマでした。そういえば今井さんは、この馬本命で、馬連当ててますね。

今:海外からで鮮度もあったし、4番人気と言っても12番人気が被ってるレースで、単勝は10倍台で人気も無かったから、期待値も高かったし。

編:ただ、海外からは登録ないですね〜。3着のダークシャドウは休み明けでした。10番手と、中団で競馬している休み明けに多い好走ゾーンですね。

今:ダークシャドウはダンスインザダーク産駒だしね。休み明けとか特殊状況の方が集中して走りやすい。非L系で、曲者的なタイプが嵌まったとき狙いが特に休み明けは面白い感じだよ。

 

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